祝・硤合先生 ノーベル化学賞受賞
2026.10.09 05:52(2週間前) 活動報告 |西園勝秀
硤合憲三・東京理科大学名誉教授のノーベル化学賞受賞という快挙に、日本中が喜びに包まれています。
同じ分子でありながら、右手型と左手型では性質が異なることがあります。硤合先生は、わずかに多く存在する一方の分子が、自らの生成を促進することで、もう一方との差を次第に拡大していく画期的な化学反応を発見されました。
この「ソアイ反応」は、特定の性質を持つ分子を選択的に増やす技術の発展につながるものであり、医薬品の開発をはじめ、医学・薬学のさらなる進歩に大きな期待が寄せられています。
生命を構成するアミノ酸は、なぜ左手型に大きく偏っているのか。ソアイ反応は、こうした生命の根源的な謎を解き明かす重要な手がかりになると考えられています。
特に興味深いのは、最初は51対49というわずかな差であっても、その差が次第に拡大し、最終的には圧倒的な差が生まれるという現象です。
この現象を知り、私は、人間社会にも似たようなことがあるのではないかと感じました。
古来、戦いの場面などでは、優勢な側に人々が次々と加わり、当初はわずかだった勢力の差が、やがて圧倒的な差へと広がることがあります。いわゆる「勝ち馬に乗る」という現象です。
もしかすると、人間のこうした行動にも、わずかな差が増幅されていく「ソアイ反応」と共通する原理があるのではないか。そんな勝手な想像を巡らせました。
生命の起源という壮大な謎の解明にもつながる画期的な研究成果を挙げられた硤合先生に、心からのお祝いを申し上げるとともに、深い敬意と感謝を表します。
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